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「インターネット界隈の事を調べるお」の大柴さんにブログ運営について聞いてみたお



とツイートしたところ、


とご返信いただきました。返信の主は「インターネット界隈の事を調べるお」で有名な大柴さん。渋谷の居酒屋で世間話も交えながらブログ運営について3時間くらい聞いてきました。

ブログを始めて変わったこと

–「調べるお」すごい人気ですね。昔と比べて何か変化はありましたか?

『いやいや(笑)ただ、いろんな人から声をかけられるようになりましたね。PVとかはあまり見ていないし、アフィリエイトで儲けようとか全く考えていないんですけど、業界の有名な人がブログの存在を知ってくれるようになったのは大きな変化。中でもEast Ventures大河さんからフォローされたときが一番うれしかったですね。WEB業界に10年いるけど本当にスゴイ人なので。』

–そういえば、「調べるお」はいつからスタートしたんでしたっけ?

『去年の1月くらいから始めたので、そろそろ丸2年ですね。もともとは昔からタカノリブログを運営していたり、他にも100個以上サイトを集中的に作る時期があって、その最後に作ったのが「調べるお」。当時、会社でストレージ系のサービスを作ろうとしていたので、一番最初に書いた記事は競合サービス一覧をリンク付きで列挙するだけの単純な記事なんです。そのあとも更新しないとSEO的には育たないので続けていたら、5記事目くらいがバズったんですよ。VCとかスタートアップ周辺の相関図の記事。家入さんがツイートしてくれて。』

『さらにその後に書いた「コンプガチャ」の記事がものすごくバズりました。コンプガチャ騒動で関係する上場ソシャゲ企業の時価総額の吹っ飛び具合を書いたんですけど、その記事がバズってしまって。バズったのを見て「すげぇな」って思ったんですけど、嬉しくなかったんですよね。関係者にとってはネガティブな記事だし、それでバズっても全然嬉しくないものなんだなぁと気づきました。それ以来、ポジティブな事だけ書こうと思うようになりました。』

ブログ運営で大事にしていること

–確かに、「調べるお」ってネガティブネタ取り上げないですよね。

『経営にずっと携わっていたので経営者の気持ちが分かるというか、ここは書かれたくないな、みたいなところはよく分かるんです。経営者ってホントに人から褒められないんですよ。従業員の方がよっぽど褒められる。そのことが分かるから、なるべくいいところを見つけて褒めてあげたいと思って記事を書いています。あえて指摘したり苦言を言うことも愛だ、という見方もできるかもしれないけど、経営者はそんなこと僕が言わなくても分かっていると思う。そしたらいつか業績が回復するので、その時に盛大に取り上げます。』

–他にも運営のポリシーみたいなものってありますか?

『長い文章はあまり書かないようにしてますね。僕自身が字が多いと読まないですし、そもそも今年は本3冊しか読んでない。1冊目はCA藤田さんの「起業家」で2冊目はクラウドワークス吉田さんの本、3冊目はペパボの本。記事が読みやすいって言われるけど、平易だし難しいカタカナとか使わないから読みやすいのかもしれないですね。あと、「調べるお」に関しては考察はあまり書かないようにしてます。荒れるの嫌なので(笑)他には、人から聞いたことを元に記事は書かないことに決めてます。あくまで公開情報を調べて書くと。今のところ炎上したことはないと思っているので、このペースをキープしていきたいですね。』

–なるほど。「調べるお」って毎回切り口が面白いなぁと思うのですが、ネタはどうやって探しているんですか?

『特別、ネタ探しみたいなことはしないですね。速報性があるものをすぐ記事にすればPVが稼げることはわかっているんだけど、興味がないものは取り上げないです。PV欲しさでネタ探しに行って書いてもロクなことにはならないというか、興味がないことを無理やり頑張って記事にしても大概は報われないので。逆に、ふと思ったものとか急に気になったネタを書く方がやる気もできるし面白いです。例えばタイ語のTシャツ着てきたからタイの携帯電話事業者ことを調べてみるとか。このネタの脈絡のなさが「斜め上」と言われる理由かもしれないですね。』

–ブログのターゲットとか読者層とか意識してますか?

『そこはあまり意識してはないですね。ただ、記事で取り上げた会社や人がターゲットかも。その人達が「調べるおに取り上げられた!」とか「よく調べてるなー」とか喜んでくれるととても嬉しいです。さらに、取り上げた会社の人が「会いましょう」とか言ってくれると書いてホントによかったなと思います。記事を書いて議論を生むのは本意ではなくて、記事をその当事者の人たちが懐かしく思ったり、「なるほどー」って思ったりしてほしいですね。』

インターネットの「資料集」を作りたい

–今後、どういうことを「調べるお」していきたいですか?

『「資料集」ってあるじゃないですか。世界史の授業のときに使う、教科書とは別冊で戦争のルートとか写真とか図がたくさん書いてある本。インターネットにおける「資料集」を作りたいなと思っています。インターネット業界の歴史とか繋がりを図解してあげて、その資料集を見ればぱっと理解できて面白いもの。もともと歴史であったり、サービスや会社の背景に興味があるし、全てのものには理由があるのでその理由を知りたいんです。また、その時代の当事者の人たちが「昔、俺達こうだったなぁ」って懐かしんでくれたり、昔話に花を咲かせてくれたりする、そういうものを作りたいですね。』