Monthly Archives: 7月 2015

TOP of ベンチャーキャピタル Andreessen Horowitzの投資実績(2015年6月編)


「2015年」という字面が好きなのにもう今年の半分が終わった事実に愕然としつつ、今年の後半戦の奮闘と早期の梅雨明けを願いながら日曜深夜にこの記事を書いています。a16zばかりリサーチしている理由を聞かれることも増えてきましたが、先日こんなインタビュー記事を書いてもらったので気になる方はご一読いただければ。

さて、今月のa16zの投資実績は6件で平均的な件数ですがシード〜シリーズA案件が多めです。相変わらず謎のテクノロジー系に投資していり、ビジネスモデル型のスタートアップに投資していたりと今月も非常に面白い陣容に投資をしています。

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TOP of ベンチャーキャピタル Andreessen Horowitzの投資実績(2015年3月編)
TOP of ベンチャーキャピタル Andreessen Horowitzの投資実績(2015年4月編)
TOP of ベンチャーキャピタル Andreessen Horowitzの投資実績(2015年5月編)

OpenBazaar(シード投資)

通貨にbitcoinを使ったP2Pのマーケットプレイス。手数料は無料で今のところビットコインの寄付によってい運営されている模様。細かい仕組みは長くなるのでブログへのリンクを貼ることで割愛しますが、誰が売り買いを行ったかというプライバシーの秘匿ときちんと商品が届かないと料金が手元に届かない信頼性をブロックチェーンの仕組みを使い両立することで運営コストが極力掛からない仕組みになっています。

「プライバシーの守られる売り買い」の時点で悪用されそうな匂いがプンプンするのだけど、もともとはDarkMaketという名称から変更された闇市感の溢れるサービス。物流をトレースすれば送り主を辿れるのではと気になる点はありつつ、今後どうなるかはちょっと注目していきたいオーラを放っています。ちなみにまだβ版で一般のユーザーは使うことができないみたいです。

SigOpt(シード投資)

“Optimize Everything”を掲げるYC出身のデータ系スタートアップ。タグラインの通り、調整な可能なパラメータを有するものであれば何でも最適化できるサービスを開発しているとのこと。最適な結果を導くために大量の試行錯誤を行う必要があったとして、SigOptはユーザーに「次は何を試してみるべきか」とレコメンドしてくれるらしい。これだけだとさっぱり分からないのだけど、広告クリエイティブやバイオ系の企業が実際にSigOptを使い合成素材開発に成功したのだとか。技術的には計量最適化エンジンというものを利用しているらしいです。

Mayvenn(シリーズA投資)

米国では毛髪売買市場が$5B規模あり、エクステやらウィッグやら、特に人毛が絡む現状の市場は非常に大きな課題を抱えているらしい。黒髪の主に黒人が毛髪を購入しようとすると、原産地である(表現がアレだけど)アジア人の髪の毛が様々な国の代理店を介し膨大な手数料が乗っかった小売価格になっており、さらに品質についてもノークレーム・ノーリターン宜しく保障されておらず、Ben Horowitzが言うところの” One of the worst customer experiences in the world today.”という市場環境らしい。

で、Mayvennは何をやっているかというと東南アジアで仕入れた髪を代理店をすっ飛ばし消費者に直接販売する一見シンプルなサービスを運営しています。ビジネスモデルがちょっとユニークで、実際に消費者はヘアスタイリスト経由でエクステを購入する仕組みとなっており、消費者を獲得したスタイリストは商品出荷とカスタマーサービスを担当することで15%のフィーが入るようになっています。Mayvennは大掛かりなプロモーションを掛けず安価に品質の良い毛髪が提供するために、消費者との接点を持つスタイリストを囲い、スタイリストはMayvennを使うことで自らの副収入に繋がるこのモデルから漂うネットワークビジネス臭なのだけど、ツリー構造にならないから良いのかも。サービス開始から2年ちょっとで30,000ものスタイリストを獲得しているらしく、これは伸びる感じ。

Envoy(シリーズA投資)

iPadで動作する受付管理システム。従業員宛に来客があるとオフィスのエントランスに設置したEnvoy経由でメールやSMS、SlackやApple Watchに通知が行きホストが対応できるようになっています。テクノロジー系の企業だと秘密保持的な書類にサインを要求されることもあるけれど、EnvoyではそういったNDAの署名にも対応しているとのこと。複数拠点の受付管理にも対応しており、どこのオフィスにどんな来客があったか集中的に管理することができるらしい。結構良い企業が250社ほどサービスを利用していて、slack、AOL、Snapchat、楽天等となかなか豪華。従業員は6月時点で15人らしく創業は2013年。GoogleやTwitterでエンジニアリングを経験したファウンダーがCEOを務めています。

Radiant Entertainment(シード投資)

街づくり系シミュレーションゲームのStonehearthの開発元。画面だけ見るとMinecraft系なのだけどKickstarter発のゲームで2013年に$751,920のキャンペーンに成功しています。リリースは2015年の6月で詳しい数値は分かりませんがまぁ伸びているのでしょう。こういうところにも出すんだーと意外な案件だけど、VR対応とかを見据えているのかな。

Shapeways(シリーズD投資)

3Dデータを送ると3Dプリンタでプリントしてくれて発送してくれるプリンティングサービスとそのマーケットプレイスを運営するスタートアップ。サービスのローンチは7年前で累計250万プリントを実施したとのことで、消費者視点ではまだまだ一般的ではないけれど一定のボリュームを獲得しているプラットフォームらしい。3Dデータが作成できない人でも簡単にオリジナルの商品が作れるアプリも充実しています。

運営中のFacebookグループ(B2Bスタートアップに興味がある方はぜひ)