Salesforce CEOマーク・ベニオフの個人投資先を眺めて優れた経営者は一流の投資家なんだろうなと改めて思った




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直近で調達したスタートアップの投資家一覧に名前があったので、どんなところに投資しているのか調べてみたら40社強の実績があったSalesforceのCEOであるMarc Benioffですが、興味深いポートフォリオで非常に勉強になりました。

投資先の分析はトレンドのキャッチを主な目的にしているので、古いものを掘り返すよりも直近1年間の投資先で「おおっ」と思ったスタートアップをピックアップして紹介してみます。

RedOwl Analytics(2014年6月 シリーズA投資)

大企業向けリスク管理サービスを開発。従業員が企業コンプライアンスを遵守しているか、メールや電話等コミュニケーションのログを分析し管理者に通知する。コワイ系のサービス。

Duetto(2014年7月 シリーズB投資)

ホテル業向けの利益管理サービスを開発。競合の値動き、天気、飛行機の運行情報、SNSのコメント等から今日の適切な部屋の値決めをサポート。この考え方は他分野に横展開ができそう。シリーズAから引き続きのフォローオン。

HandUp PBC(2014年7月 シード投資)

ホームレスなど寄付を必要としている社会的弱者に直接寄付ができるクラウドファンディング横展開型プラットフォーム。お金だけでなく衣服や食料の支援ができ、支援の結果がその人がどうなったかも確認できる。

MileIQ(2014年9月 シード投資)

中小企業・個人事業主のドライバー向け距離トラッキングアプリ。このタイミングは私用/仕事用といった具合にモードを選択してトラッキングができる。どうやらアメリカでは自家用車を仕事に使う場合、距離に応じてその費用を損金算入できるらしい。日本でどうなのかは不明。

Ender Labs(2014年10月 シード投資)

1部屋あたり年間120ドルで利用できる会議室管理のアプリを開発。Airbnb他PinterestやYelp、Walt Disneyがクライアント企業らしい。会議室予約サービスはスケジューラで管理されるイメージしかないのでどの程度スケーラビリティがあるかは不明なのだけれど、なんかだ気になるスタートアップ。

Loopd(2014年10月 シード投資)

首にさげるストラップ型デバイスとその対になるアプリを開発。この2つで何をするかというと、カンファレンス等イベントで同じデバイスを首から下げている人と会話したり気になるブースの前に行くと、名刺交換せずに相手の情報を入手したり製品の情報を手に入れることができる。あとは自分の現在地を把握できたり、自分の情報に合わせたリワードを貰えたりというメリットも。イベント主催者にとっては来場者の位置情報をトラッキングできる。これは日本でもニーズがかなりありそうなプロダクト。

MetaMind(2014年12月 シード投資)

創業4ヶ月ながらいきなり$8M調達したディープラーニングのスタートアップ。画像や音声といった非構造データを解析したり、大量のテキストデータから感情を分析することで多分野でのユースケースが期待されている。

Helium(2014年12月 シリーズA投資)

WifiやBluetooth、電話回線に頼らないIoT/ウェアラブルデバイスの通信プラットフォームらしいがステルスなので詳細不明。FireChatのようなメッシュ通信なのか新しい通信規格なのかはわからないけど、IoTデバイスの課題であるセキュリティや電力消費の課題を解決するらしい。デジガレも投資しててすごいなーと。

Hampton Creek(2014年12月 シード投資)

健康的で安価なマヨネーズやクッキーを開発。それだけにとどまらず、飢餓を防ぎ食生活に変革をもたらすための世界最大の植物データベースを開発中らしい。

ということで、Salesforceの主分野であるB2Bスタートアップの投資が目立ち、シード/アーリーの投資がほとんどなのでまだ結果は出てませんが、特に最後の4つは跳ねそうな感じ。以前、ジェフ・ベゾスの投資先をピックアップしてみましたが、世界的に成功している経営者は投資家としても超一流なんだなーと改めて思いました。



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