Monthly Archives: 3月 2014

Yコンビネーター最新DemoDayで気になったスタートアップをピックアップしてみた


先日行われたYコンビネーターのDemoDay。今回は55社のスタートアップがピッチしたらしいです。一覧はこちらのサイトに書いてありますが、個人的に気になったスタートアップをいくつかピックアップしてみました。

プレゼン資料清書サービス「SketchDeck」

プレゼン資料を清書することに特化したクラウドソーシング。紙やホワイトボードに書いたスケッチや下書きのパワーポイント、スキャンした書類をデータで送るとデザイナーが24時間以内に清書済みのPPTファイルを納品してくれる。

プレゼン資料作成は骨子となる内容の80%は最初の20%の時間で完成し、残りの20%は80%の時間がかかる、というパレートの法則が当てはまるような気がしているので、アウトソーシングすることで資料作成の生産性はかなり向上するのでは。

労働集約型のリサーチ業とかコンサルティング業では絶対ニーズがあるだろうなぁ。情報の漏洩とか大丈夫かな?と思ったけど、デザイナーとは機密保持契約をきちんと締結するらしいです。ちなみに、これは昔から欲しいと思っていたサービス。日本でも展開できるといいっすね。

iOSアプリA/Bテスト・ツール:TAPLYTICS

iOSネイティブアプリの場合、軽微な内容の変更だとしてもいちいちアップルに申請し、ユーザーにアップデートしてもらわないと新バージョンのアプリを提供できないため、Webサービスのような短いサイクルでPDCAを回せないという問題がありました。

TAPLYTICSを使うとアプリにSDKを組み込むだけでアプリの画面UIをリアルタイムに変更したりデータを計測できるようです。これすごいなーと思ったのですが、どうやら同様のツールがいくつかあるらしい。

・Artisan
・Apptimize
・Splitforce

ユーザービリティ向上のスピードが上がることで、もっと使いやすいアプリがどんどん生まれてきて欲しいところ。

自然言語認識API:Wit

アプリやデバイスにSiriのような音声インターフェースを組み込むことができる開発者向けAPI。スマートフォンの時点で既に文字入力が面倒と感じているのですが、ウェアラブル時代になると文字入力はもはや不可能になっているはず。

センサーとしてのみ機能するものは別だけど、何らかの操作が必要となるウェアラブルデバイスやIoTデバイスの主となるインターフェースは一旦、音声がメインとなりそう。その場合、開発者側でいちいち自然言語解析のシステムを作ってられないので、Witのようなプレイヤーの出番が増えそうですね。なんとなく、すぐどこかに買収されそうな気がするスタートアップ。

番外編:Olark

今回のDemoDayとは関係ありませんが、以前YCから出資を受けているOlark。Webサイトを訪れたユーザーとリアルタイムにコミュニケーションできるチャットサービスですが、今回のDemoDay参加者の主にB2B系Webサイトへの実装率が高かったのでピックアップしてみました。

上記で紹介したSketchDeckTAPLYTICS、その他kimonoとかVIDPRESSOのサイトの右下や左下を見てみて下さい。

ユーザーからの質問へリアルタイムに対応しなくてはいけないので、サポートコストが結構掛かりそうな気がしますが、Olarkの導入でCVRがどの程度上がるかがちょっと気になります。日本でも比較的高単価な商材を扱うサイトであればいい感じにワークする可能性があるかも、と思いました。

個人で開発中のサービス→α版参加募集中!ツール選びに悩んだらtoolbase

Instagramのデータから見る「自撮り好き都市」ランキング

海外の若年SNSユーザーのトレンドとなっているSelfie(自撮り)ですが、TIMEが興味深い調査を実施していました。

The Selfiest Cities in the World: TIME’s Definitive Ranking

Instagramのユーザーが写真につける「Selfie」タグと位置情報を抜き出し、都市別にランク付け。Selfie(自撮り)がよく撮られる都市が明らかになっています。調査対象全459都市中、1位から5位は以下の通り。

1位 Makati City and Pasig, Philippines
2位 Manhattan, N.Y.
3位 Miami, Fla.
4位 Anaheim and Santa Ana, Calif.
5位 Petaling Jaya, Malaysia

TOP5のうち2つが東南アジア。確かにFacebookやInstagramのトレンドを見る限り、東南アジア系の方々の自撮り写真が非常に多くアップされているイメージがあります。ちなみに日本は東京が413位、大阪が418位とかなりの下位。日本では「Selfie」という英単語がそれほど一般的でないので、タグがついた写真が少なくこんな順位になってると思われますが、それでも東南アジア勢に比べると自撮りする人はかなり少ないような気がします。

僕は自撮りもビデオチャットもちょっと苦手なのですが、この前書いたように、最近の若い子たちの間では自撮りへの抵抗感は薄くなっているらしい。実名と顔を晒すことが馴染まないので日本では難しいと言われてたFacebookが、楽しさと利便性がそれを上回ったことで流行ったように、日本でも自撮り文化が到来するのでしょうか。このあたりはmixiのmuukが流行るかどうかが大きく左右するかもしれません。


「使う」「送る」「借りる」「貯める」「分ける」でマネー系サービスを整理してみた


堀江さんとmetaps佐藤さんの対談記事の中で、「ソーシャルの次は通貨と決済」と語られています。ビットコインは通貨として機能する上で必要な信用が一気に落ちてしまっているけど、対談を読むとテクノロジーの力で「お金」がアップデートされる日もそう遠くはないかもと納得してしまいました。

未来のお金ってどんな風に便利になっているんだろう?まずは今の状況を俯瞰してみるとヒントがあるかも。ということで、今回はマネー領域のサービスを「使う」「送る」「借りる」「貯める」「分ける」で整理してみました。

お金を「使う」決済系サービス

2012〜2013年で一気にプレイヤーが増え、動いた領域。決済サービスが増えた理由とビジネスモデルは以前の記事にまとめた通り。小銭を使うのが面倒なので、クレジットカードが使えるお店がもっと増えるといいな。

お金を「送る」送金系サービス

日本のサービスで未来っぽいものはなかったけど、海外ではDwollaのように劇的に手数料が低いサービスやSquare Cashのようにメール添付で送金できるサービスがちらほら出始めています。また、海外送金の際の手数料を下げるTransferWise仕組みがよく思いつくなぁと。

お金を「借りる」ソーシャルレンディング系サービス

P2Pでお金の貸し借りを行うソーシャルレンディング。クラウドファンディングとは異なり、日本ではあまり定着している感じがない領域。

お金を「分ける」POSレジと会計サービス

分けるというか仕訳けるサービス。ある程度の企業規模になると管理会計的なニーズもあるので難しいかもしれませんが、個人事業主や中小企業にとって会計を自動化するfreeeMoneyForwordで大幅に間接コストを減らせるはず。また、最近お店でタブレット型のPOSレジを見る機会が増えてきました。これもお店にとってみるとタブレットとクラウドのお陰で大幅に導入コストが減っているんだろうなぁ。

お金を「貯める」PFM系サービス

レシートを撮影したり金融機関情報を登録すると、自動で家計簿を作ってくれるサービス。海外ではMintが代表格な領域でしたが、日本国内でもプレイヤーが増えてきました。セキュリティ的なリスクはあるけれど、個人的にはかなり重宝しています。ユーザー課金や購買履歴・資産情報を活用した広告やデータ販売などが主要なビジネスモデル。

こうして全体を眺めてみると、スマホやタブレットの普及で進化した領域が多いような気がします。Paypalみたいな顔パス決済とかがもっと進むと、お金を使うという概念がちょっと変わるんだろうなぁ。お金というよりも個人に紐づくスコアを消費する、みたいな感覚になっていくのかも。お金が進化すると僕達の生活に大きな影響を与えると思うので、引き続きこの分野は注目していきます。

個人で開発中のサービス→α版参加募集中!ツール選びに悩んだらtoolbase

クローンと言われようがSnapchat的サービスを日本でリリースするのは全然アリだと思う

mixiからmuukというサービスがリリースされました。自分の表情をセットにした写真を友だち同士で共有できるメッセンジャーアプリらしい。

狙いはSNS離れの若年層、ミクシィがスナップチャット風アプリ「muuk」公開

写真は閲覧後すぐに削除されるため、仲間内だけの変顔や悪ふざけの写真を気軽に送ることもできそうだ。

という説明にあるとおり、Snapchatが作った新しいトレンドに被せてきたサービス。そういえば、ヤフーはコミュカメラ、DeNAは5sec snaps、リクルートはSeeSawを出していたりと、Snapchatクローンが大手からゴロゴロと出ているような。

Snapchat的サービスが出てくる理由

世界中で流行していて、「消える写真でコミュニケーション」という新しい文化を作っているSnapchat。今のところ日本でイマイチだとしても、世界中で流行っていることが分かっているのだから、Snapchatクローンだと後ろ指刺されたとしても、この領域のサービスを本家が流行する前にリリースしておくのは全然いいんじゃないかなぁと思ったりしました。日本で流行るかどうかは分からないけど、他人に取られるくらいだったら自分たちでやる!みたいな。

特にmixiはSNSの圧倒的シェアを持っていたのにかかわらず、当時日本では流行らないと言われていた実名SNSのFacebookにユーザーを持って行かれた苦い経験があるので、同じことは繰り返したくないはず。

Snapchat的サービスは日本で流行るのか

サービスのターゲットではないので、流行るかどうか正直まったくわかりませんが、Vineで有名な女子高生もインタビューで答えているように、自分の写真を晒すことへの抵抗感が若年層で薄れていることは大きな力になるかもしれません。

Snapchatもmuukも大量の人と繋がる必要性はない、リアルグラフに基づくクローズドなSNS。初速が順調そうなmuukを見てると、日本でSnapchatの存在がユーザーに認知されるよりもmixiというブランドに乗っかったmuukが浸透するスピードが上回ってしまうかも。

そうなると先発だったはずのSnapchatが日本市場で優位性を発揮するのは難しくなる気がするし、たぶん、muukが流行らなければ日本においてはSnapchat的なコミュニケーションのニーズがない、という結論になる気がします。