Monthly Archives: 1月 2014

Facebookが創業以来買収してきた43社を分析したりTwitterと比較してみたりした


TwitterAppleAmazonに続き、今回はFacebookの買収リストを作ってみました。情報ソースによってバラつきがありますが、2004年の創業以来43社の企業を買収してきたFacebook。まずは時系列毎に買収してきたスタートアップをリストアップしてみます。

で、これをスタートアップのジャンルや買収の目的と考えられる5つの要素に整理してみました。

「SNS/位置情報」・・・Facebook同様のSNSや位置情報共有など特化型SNSを運営
「顔認識/写真共有」・・・写真共有サービスや画像処理テクノロジ、顔認識サービスなどを開発
「広告/収益強化」・・・アドネットワークやFacebookのマネタイズの助けとなるサービスを運営
「デザイン/開発強化」・・・バックエンドのサービスやデザインを得意とする開発会社
「開発者向けプラットフォーム」・・・アプリやゲームなど、開発者向けプラットフォームを運営

2011年からスマホ領域の買収が一気に増加

2007年から2011年までPC関連の買収が中心でしたが、それ以降はスマホ領域のスタートアップの買収が一気に増加しています。そういえば昔のFacebookのスマホアプリはHTML5で動作が遅く使いづらいと評判だったなぁ。モバイルの収益化も遅れていて大丈夫か?なんて言われていたけど、今や広告売上の半分はモバイル経由。買収したこれらの企業も寄与しているかもですね。

また、FacebookのIPOは2012年5月でしたが、IPO前後の4ヶ月間でInstagramを始め、一気に10社ほどスタートアップを買収していることが分かります。

Twitterの買収と比較してみる

これは以前作成した、Twitterが買収してきたスタートアップをカテゴリ分けした図。

これを見ると、Twitterはソーシャルリスニングやビッグデータ分析系、セキュリティ系のB2Bスタートアップを結構買収していましたが、Facebookはこれらのジャンルの企業をほとんど買収していません。同じSNSでも買収する企業の種類に違いが見て取れるのは、設計思想やマネタイズや将来のビジョンから来るものなのか、なかなか興味深かったです。また、創業から上場までの買収件数はTwitterもFacebookも同数の29社でした。

このシリーズの次回は、ハードウェアの領域へ進出してきているGoogleの買収リストを頑張って作ってみたいと思います。


日本発のバイラルメディアで海外へーー「笑い」特化型バイラルメディア『CuRAZY』の伊藤さんに色々聞いてみた

「Dropout」「Whats」「Buzzlive!」「animul buzz」「Candle」などなど、SNSでシェアしたくなるインパクトの強い動画をキュレーションする、いわゆるバイラルメディアがここ数週間でたくさん立ち上がっています。

去年のフリマ系アプリよりも短期間にたくさん立ち上がっているので、このトレンドって一体何なんだろう?なんて事を思っていたら、CuRAZYという笑い特化型バイラルメディアを立ち上げたBitgather伊藤さんにお話を聞く機会を頂いたので、気になるところを色々と聞いてみました。

East Venturesの大河さんがきっかけに

バイラルメディア、すごい勢いで立ち上がってますね。CuRAZYを立ち上げてみて、いまのところ反響はどうですか?

CuRAZYを立ち上げてまだ数日ですが、イケダハヤトさんに取り上げて頂いたり、動画をソーシャル上でシェアしていただいたり、一定の反応を得ることができています。アクセスはスマホ中心で集まっているのですが、実は技術上のトラブルがあり、スマホで動画が2日間見れていなかったことが発覚してしまって・・w 今は治りましたがとてももったいないことをしてしました。

なるほどw そもそも伊藤さんはなぜこのメディアを立ち上げるに至ったのですか?

海外に9GAGという月間28億PVを集めるお笑い系のメディアがあって、前からこんな感じの物を作りたいなぁと思っていました。会社の株主であるEast Venturesの大河さんにそのことを相談してみたら、最近バイラルメディアに勢いがあるからまずは作ってみたら?と背中を押してくれたので、サイトを1日半で製作しました。

「笑い」は海外でも通用する

ちなみに、なぜ「笑い」に特化したんですか?

まず、動画のキュレーションを行う上では特化した方が運営しやすいというのがあることと、「笑い」のコンテンツは海外展開がしやすいと考えています。日本語圏だけを見てしまうと、成長の限界が早期に来てしまうかもしれないと思っていて、「笑い」はノンバーバルなコミュニケーションが可能なので、日本発でも海外の人に受け入れてもらうことができると思っているんです。

実験的に、ほとんど同じのコンテンツを配信するFacebookページを作ってみたのですが、日本語のページよりも英語で作ったページの方がリアクションが圧倒的に上だったんですよね。日本発のコンテンツと相性が良いのは、マレーシアとか台湾とかアジアの国々。サブカル系のコンテンツとか海外でどの程度通用するか試してみたいですね。

参入障壁が低いため、たくさんのバイラルメディアが立ち上がってくることが予想されますが、どのような差別化を考えていますか?

現在、動画のコンテンツはアメリカの友人や会社のスタッフで探しているのですが、面白いコンテンツを継続的に配信できることがひとつの差別化要素になると思います。あとは早めにインフルエンサーを獲得することが重要だと思っています。インフルエンサー候補は1,000人程度リストアップしているので、その人たちが興味を持ってくれるように頑張って働きかけて行きたいですね。

伊藤さんによると、アメリカのバイラルメディアは2年くらい前からちょうど今の日本みたいに乱立し始めて、コンテンツの質やデザイン力でPVに差が生まれ、継続的に運営ができる力があるところが生き残っているようです。

今後日本でどんなバイラルメディアが立ち上がってくるのか、どんなところが生き残っていくのか、このトレンドには興味があるので引き続きウォッチしていきたいと思います。伊藤さん、ありがとうございました。




Snapchatが想像以上に世界中で流行っていて驚いたのと、日本での流行を阻んでいるのはやっぱりLINEなんだろうなぁと思う件


最近、Facebookを脅かすサービスとして、「Snapchat」の文字をメディアで見ることが増えてきたような気がします。

Snapchatは送信されたデータがすぐに消去されるので、アメリカのティーンエージャーがSextingをはじめとする仲間内のコミュニケーションに使う分には適しているサービス、らしい。

Snapchat=アメリカのティーンエージャー向け、という文脈で紹介されていることが多いような気がするのだけど、他の国では流行っているのかな、どうなんだろ。

ということで、アプリのストアランキングが調査できるAppAnnieで各国のSnapchatのランキングを調べてみました。対象はiOSでSnapchatがカテゴライズされている「Photo and Video」カテゴリの2013年12月の平均順位を調査しました。

欧米圏(アメリカ・イギリス・スペイン・フランス)

アメリカだけじゃなく、ヨーロッパでも同じく人気みたい。特にフランスとイギリスはすごいなー。

南米(ブラジル・アルゼンチン・ペルー・ウルグアイ)

ヨーロッパだけでなく、南米でも人気の模様。ラテン系の若者が楽しそうに写真を送り合う姿は容易に想像できるかも。

アジア(インド・中国・韓国・シンガポール)

シンガポールはなんとなく分かるんだけど、インドでも人気らしいのが意外。韓国と中国ではイマイチ火がついていないらしい。

日本

まわりで使っている人いないもんなー。

まとめ

欧米圏と比較すると勢いは少し落ちるけれどアジアでも人気なSnapchat。ただし、中国、韓国、さらに際立って日本のランキングは低い。

この結果だけを見ると、この記事みたいに「日本がガラパゴスだから」とネガティブに考えてしまいがちですが、日本の10代〜20代のコミュニケーションはLINEで事足りてるんだろうなぁ。同じように韓国にはKakao Talkがあり、中国にはWeChatがあるわけです。

情報がアーカイブ化されてきた従来のインターネットとは異なり、コミュニケーションのログが消去されるというSnapchatの新規性はとてもよく理解できるし、欧米圏の若者が監視も炎上もない自由なコミュニケーションをする上で都合が良かったのはなんとなく分かる。ただ、それは「友人と楽しくコミュニケーションする」という目的を果たすひとつの手段にしかすぎない気がするし、その目的は日本ではLINEによって達成されちゃってるんじゃないのかなぁ。ログが消える機能はないけど。

ただ、画像や動画が削除されるということは、かなり際どいコミュニケーションが可能になるし、やっぱりそれって楽しいんだろうなぁ。それが続くとSnapchatでのコミュニケーションって楽しいよねっていう感じに仲間内でなっていって、LINEの楽しさ+スピード+利便性よりSnapchatの楽しさの方が上だと思ったコミュニティから使いはじめるんだろうか。

いずれにせよ、個人的にはSnapchatが日本でどうやって受け入れられるのか、とても関心があるので継続的にウォッチしていきたいと思います。