日本でspotifyが流行らず、海外でボーカロイドが流行らないそれぞれの理由(追記あり)


photo credit: Abdulmajeed Al.mutawee || twitter.com/almutawee via photopin cc

サイバーエージェントのSHAKE100が主催する、「【フジロック後夜祭】音楽ビジネスのこれから」というイベントに行ってきました。概要はこちらのリンクをご参照ください。

登壇者はモンスター・ラボ代表取締役 鮄川宏樹さん、SIX 斎藤 迅さん、エムオン・エンタテインメント 三浦紹さん、トライバルメディアハウス 高野修平さん、mothercoat ギガディランさんという音楽×ITの分野で有名な方々で、濃密なディスカッションが繰り広げられていました。

日本で音楽ビジネスがなぜシュリンクしているのか、逆になぜライブのセグメントは伸びているのか、なんて興味深いお話がいくつも紹介されましたが、そのうちU-NOTEにアップされると思うので、ご興味がある方はそちらをご覧ください。僕もリンクを発見次第、この記事に追記します。

ディスカッションに出た、2つの話題について「おっ」と思ったので備忘録がわり書きます。ちなみに、当日は全くメモを取っていないので、一部記憶が都合のいいように改変されている可能性があることをご了承ください。というかU-NOTEをぜひ見てください。

※追記
U-NOTEにレポートがUPされてました。
monstar.chが切り開くストリーミング配信の可能性 – 自然に使ってもらえる空気感を醸成する
「ライブのネット販売」が日本の音楽ビジネスを大きく変える – ソーシャル時代の音楽販売戦略
アニソンは世界の音楽市場を席巻できるか? – グローバルになる音楽ビジネスの可能性
“Spotify”などの配信モデルはなぜ、日本で流行らないのか? – 海外と日本の音楽ビジネスの違い

欧米と日本では音楽の聴取文化が異なる

SIX斎藤さんとトライバルメディアハウス高野さんとのディスカッションの中で「日本人は欧米人と比較すると、音楽全般が好きな人よりも特定のアーティストが好きな人が多い」という話題が出ました。そして、音楽に対しての消費の仕方も「広く浅く」ではなく、「狭く深い」傾向が強いと。

ということは、定額でいろんなアーティストの曲が聞き放題なspotifyに代表されるサービスって、一定のニーズはあるにせよ、海外のように爆発的なヒットにはもしかしたらならないのでは?なんて話になり、それは確かにそうかも!なんて思ってしまいました。

日本と同じ文脈ではボーカロイドは理解されない

海外でどうやったらボカロが流行るか、という会場からの質問に対してまたもやSIX斎藤さんが答えていました。日本でなぜボカロが流行っているかというと、ニコ動のN次創作に代表される「参加性」という文化的側面が作用しているからと考えられ、それをそのままパッケージングして海外に持っていってもおそらく理解されないだろうと。

海外で流行らせるためには、ピアノやギターが楽器として一般的になっていったのと同じように、「楽器」という側面でボカロを再発見してもらう必要があるかもしれない。また、ボカロの声にはある種の「中毒性」が存在していると考えているのでその辺りをウマくついていくと良いかもしれない、とのことでした。なんかすごく納得。

ということで

何にでも共通して言えることなのだけど、海外で流行っているからと言って日本で流行る保証はないし、逆もまた然りだということ。そのサービスなりビジネスが盛り上がっているのは、それらが必要とされる土壌なり文化なりがあるからなのであって、ガワだけを持ってきても中身のないモノになってしまうのだなぁということを改めて感じました。

しかし、音楽関連でメシを食べている人たちは考えがとても深くて勉強になりました。
やはり餅は餅屋。

【お知らせ】
ブログのFacebookページを作りました。
「いいね!」でブログの更新情報が届きます。





Similar Posts: