Monthly Archives: 8月 2013

自分に合った「読むべき本」を教えてくれるサービス

photo credit: Jody Art via photopin cc

夏休みにひたすら呆けていたら、すっかりブログの書き方を忘れてしまったので、リハビリがてら短めに書きます。

BooklapがBaidoと提携したらしいです。

Booklapとは本に書かれている「名言」を軸にその本の存在を知ったり興味を持つことができるCGM型の本のキュレーションサービス。だらっと眺めているだけで、「おっ」と思える名言から本と出会うことができるので、フィーリングをベースに人と本をマッチングする面白いサービスです。

Booklap自体はとてもいいサービスだと思うのですが、個人的には「読むべき本」を識者が教えてくれる、本に特化したQ&Aサービスがあればよいなぁと前々から思っています。

例えば最近、急に歴史の勉強をしたくなったのですが、Googleで「歴史 本 おすすめ」とかで調べても、選択肢が多くてどの本を読んだらいいか迷ってしまうのですよね。同様に、amazonの売れ筋ランキングを見ても、上位の本が自分の事情にマッチしている本なのかは分かりません。

そもそも歴史の勉強をしたくなった理由は、過去の偉人が困難な状況でどのような意思決定を行い、どのような結果になったのか、ということを知ると仕事に活用できそうだなーなんて思うようになったから、という背景があります。

なので、そんな自分の状況を説明しながら、どんな本を読めばいいですかと質問すると、人生経験なおじさんがそっと「そんなあなたにはこの本がおすすめだよ」と教えてくれるサービスがあれば、とても便利でいいなぁと思うのでありました。

キクシルでいいじゃないか、と言われたらそれまでなのですが。

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DeNAとmixiが改めて注目するクローズドSNSという分野とその難しさ

DeNAからCycleというアプリがひっそりとリリースされていました。

写真をシェアするグループを作成し、そのグループ内で写真を順番にシェアしていくという新しい交換日記のようなサービスで、実験的な香りはするにせよなかなか面白い切り口だなぁなんて思いましたが、そういえば、最近mixiもcloseに出資したり、Plannahという思い出を限られた人たちで共有するサービスをリリースしたりとタイミングが重なっているせいか、いわゆる「クローズド」なSNSが注目されているのかな、なんて思っています。

クローズドSNSの難しさ

FacebookやTwitterが一般の人に浸透して久しいですが、友達の数が一定数を超えてくると、投稿する内容に気を使ったり、「あいつ俺の送ったLINEは既読にしないのにFacebookは更新しやがって」なんていう面倒ごとが増えるのは多くの人が感じる通りで、気兼ねないコミュニケーションがとれる場所が欲しくなるのは当然の流れかと思われます。

Pathはそんなニーズに答えることができるサービスですが、感覚値としてはITリテラシーが相当高い人でないと認知すらされていないサービスなのではないかと思ったりしています。

クローズドのサービスの難しさはまさにそこにあって、FacebookやLINEのように「あの人が使っているから自分も使う」というネットワーク効果が限定的にしか作用しないのですよね。

なので、クローズドSNSという分野においてはデファクトのサービスは存在せず、ターゲット特化型や利用シーン特化型のサービスがいくつかできて、ユーザーは自分の状況に合ったものを選択し利用する、という状態になりがちです。

その一つ一つのサービスはクローズドなだけあって大量のユーザーを獲得するのは難しく、市場性を見誤ったり利用の必然性が乏しいサービスはいずれマネタイズ面で課題にぶち当たり、サービス運営に力を入れることができなくなり、やがてユーザーはFacebookやLINEなどの大型サービスに回帰していく、という状況になりそうな気がしております。

これはクローズドSNSが抱える宿命みたいなものだと考えていますが、心地よい安心してコミュニケーションがとれるサービスはやはり必要だと思うので、「これ!」というサービスが出ればいいなと思っているのでした。

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日本でspotifyが流行らず、海外でボーカロイドが流行らないそれぞれの理由(追記あり)

photo credit: Abdulmajeed Al.mutawee || twitter.com/almutawee via photopin cc

サイバーエージェントのSHAKE100が主催する、「【フジロック後夜祭】音楽ビジネスのこれから」というイベントに行ってきました。概要はこちらのリンクをご参照ください。

登壇者はモンスター・ラボ代表取締役 鮄川宏樹さん、SIX 斎藤 迅さん、エムオン・エンタテインメント 三浦紹さん、トライバルメディアハウス 高野修平さん、mothercoat ギガディランさんという音楽×ITの分野で有名な方々で、濃密なディスカッションが繰り広げられていました。

日本で音楽ビジネスがなぜシュリンクしているのか、逆になぜライブのセグメントは伸びているのか、なんて興味深いお話がいくつも紹介されましたが、そのうちU-NOTEにアップされると思うので、ご興味がある方はそちらをご覧ください。僕もリンクを発見次第、この記事に追記します。

ディスカッションに出た、2つの話題について「おっ」と思ったので備忘録がわり書きます。ちなみに、当日は全くメモを取っていないので、一部記憶が都合のいいように改変されている可能性があることをご了承ください。というかU-NOTEをぜひ見てください。

※追記
U-NOTEにレポートがUPされてました。
monstar.chが切り開くストリーミング配信の可能性 – 自然に使ってもらえる空気感を醸成する
「ライブのネット販売」が日本の音楽ビジネスを大きく変える – ソーシャル時代の音楽販売戦略
アニソンは世界の音楽市場を席巻できるか? – グローバルになる音楽ビジネスの可能性
“Spotify”などの配信モデルはなぜ、日本で流行らないのか? – 海外と日本の音楽ビジネスの違い

欧米と日本では音楽の聴取文化が異なる

SIX斎藤さんとトライバルメディアハウス高野さんとのディスカッションの中で「日本人は欧米人と比較すると、音楽全般が好きな人よりも特定のアーティストが好きな人が多い」という話題が出ました。そして、音楽に対しての消費の仕方も「広く浅く」ではなく、「狭く深い」傾向が強いと。

ということは、定額でいろんなアーティストの曲が聞き放題なspotifyに代表されるサービスって、一定のニーズはあるにせよ、海外のように爆発的なヒットにはもしかしたらならないのでは?なんて話になり、それは確かにそうかも!なんて思ってしまいました。

日本と同じ文脈ではボーカロイドは理解されない

海外でどうやったらボカロが流行るか、という会場からの質問に対してまたもやSIX斎藤さんが答えていました。日本でなぜボカロが流行っているかというと、ニコ動のN次創作に代表される「参加性」という文化的側面が作用しているからと考えられ、それをそのままパッケージングして海外に持っていってもおそらく理解されないだろうと。

海外で流行らせるためには、ピアノやギターが楽器として一般的になっていったのと同じように、「楽器」という側面でボカロを再発見してもらう必要があるかもしれない。また、ボカロの声にはある種の「中毒性」が存在していると考えているのでその辺りをウマくついていくと良いかもしれない、とのことでした。なんかすごく納得。

ということで

何にでも共通して言えることなのだけど、海外で流行っているからと言って日本で流行る保証はないし、逆もまた然りだということ。そのサービスなりビジネスが盛り上がっているのは、それらが必要とされる土壌なり文化なりがあるからなのであって、ガワだけを持ってきても中身のないモノになってしまうのだなぁということを改めて感じました。

しかし、音楽関連でメシを食べている人たちは考えがとても深くて勉強になりました。
やはり餅は餅屋。

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上場が噂されるLINEが参入すると脅威のサービス展開を妄想してみた。

LINEに年内上場観測、主幹事は野村證券と金融ファクシミリ新聞が報じる

上記情報の精度はなんとも言えませんが、NHN Japanから社名変更したLINEがそろそろ上場するのでは、なんて噂は少し前から耳にします。ユーザー数も2億人を超え、最近ではLINE NEWSもリリースし、LINEブランドによるユーザーの囲い込みが本格化してきています。ここで少しLINEのリリースから、LINEブランドのアプリリリースの歩みをまとめてみました。(ゲーム系はタイトルが多いので割愛します)

天気、占い、ニュースなど高アクティブ率が狙える日常的に使うサービスに重点的に参入してきており、他社が先行して展開し、スマートフォンの分野で一定の市場性と成功が見えたタイミングで参入している感じはサイバーエージェントをはじめとする資本を持つ大企業と同様の戦略かと思われます。

ということで、今話題のこの領域にLINEが攻め込んできたら、結構怖いだろうなぁというサービスラインナップを妄想してみました。あくまで妄想なので現実のサービスではありません。ご了承ください。

1.LINEキャスティング

ツイキャスのように、スマートフォンで簡単にリアルタイム動画の配信ができるサービス。
LINEの年齢層とツイキャス主要ユーザーの年齢層は重なっていることが想定できるため、LINEが参入してくるとツイキャスの潜在ユーザーが一気にLINEキャスティングを始める可能性がある。LINEのトーク相手へのリアルタイム動画配信のニーズはありそうな気がするし、そのコミュニケーションはなんだか楽しそう。LINEでやりとりされる1日数十億単位のメッセージングを支えるインフラ部隊がいるだろうから、高トラフィックの動画サービスも支えられるのでは。

2.LINEフリマ

スマホC2Cの分野が一気に活性化しており、ユーザー間の1取引ごとに運営側に収益が入るため、スケールすれば魅力的な分野。参入してきそうな気もするし、LINEの既存資産をどのように活かしていけばよいのかイメージしにくいので、もしかしたら参入してこないかも知れないし、なんとも言えない。ただ、C2Cはユーザー集めに時間がかかるため、LINEが参入すれば一気に巨大サービスとしてスタートできるかもしれない。

3.LINE着せ替え

CocoPPaと同様、自分のスマホのアプリアイコンをカスタマイズしたりオリジナルの壁紙をDLできるサービス。LINEは既にスタンプに使われている自社オリジナルのキャラクターを保有しており、TVアニメになるくらいの人気がある。また、有料スタンプは他企業から提供を受けているものがメインで、既にコンテンツホルダーとのパイプもあるだろうから、有料コンテンツの投入もスピード感を持ってできそう。CocoPPaは女子向けですが、LINEであればある程度男子ユーザーも獲得できそうな気が。

4.LINEリサーチ

ネットリサーチ業界の市場規模は大体500億円程度らしい。ユーザーが接触する端末がPCからスマートフォンにシフトしつつある現在だが、スマートフォン特化型のリサーチシステムはなかなか見当たらない。2億人もユーザーを抱えるLINEがスマホネットリサーチを始めると、結構凄い事になりそうな気が。アンケートに答えるとLINEフリーコインがもらえるって感じにすると現時点ではAndroidにしか対応できないが、アプリで選択式のアンケートに答えるだけでユーザーにインセンティブが付与されるサービスは、LINEが始めると一気に大きなビジネスになるかも。

5.LINE MUSIC

日本で展開しているMonstar.chGroovyのような音楽のストリーミングサービス。海外でメジャーなSpotifyがするぞするぞといってまだ日本に上陸できていないので、もたもたしているとLINEが一気にかっさらってしまうかも。

ということで

幅広い年齢層に多くのユーザーを持つLINEだけに、巷で流行っているサービスすべてを飲み込めそうな気もしていて、LINE●●と書けばそれっぽくなってしまう感は否めません。LINEが流行り始めたとき、「マネタイズどうするの?」みたいな声をよく聞きましたが、止まらぬ勢いを見るとユーザー数さえ大量に集まればビジネス的になんでもできる、ということなのでしょうね。

予想したランナップに根拠はないので居酒屋トークと思って軽く流していただければ幸いですが、これからもLINEがどういう進撃に出てくるか、外野として楽しみにウォッチしていきます。

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【答え合わせ】mixiの「Plannah」は写真の整理共有アプリだったでござる

Plannahのティザーサイトが登場したときに、こんな予測記事を書きました。

ミクシィの「Plannah」という新サービスの内容を妄想してみた

「プランナー」というネーミングからアイディア募集のプラットフォームなのでは?なんて予想をしていたのですが、まさかの写真共有アプリということで、予想がかすりもしない残念な結果でした(笑)

Sdjapanのこの記事にも書いている通り、写真共有アプリは既に世の中にたくさん存在しており、今のタイミングでなぜmixiが出すんだろうなんて思いましたが、おそらくフォトブックサービスであるノハナにつなぐサービスとして考えているのではないかと思います。

Plannahがノハナ(nohana)を補完するサービスである理由

現状のノハナはローカルに保存してある写真を自分で選択してアップロードし、フォトブックを注文する形式。

スマホで大量に写真を取るユーザーにとって、カメラロールにある写真は整理されておらず、そこからフォトブックにして注文した写真を選ぶので少々面倒だし、フォトブックを作るときイベント単位で作ることが多いはず。

なので、そもそもPlannahでイベントや日付ごとに写真を整理させて、形に残したい写真や人に贈りたい写真はノハナでフォトブックにしてもらおう、という感じで連携させるのかなと。

ノハナは家族ターゲットでブランディングを進めていますが、Plannahは特定のユーザー層をターゲティングしていなさそうです。なので今までノハナでリーチできなかった層のユーザーがPlannahを使い始め、最終的にはノハナユーザーにもなる、なんていう新規ユーザー層の開拓にも繋がるかもしれません。

サービスがスタートした当初は誤配送問題などで話題になってしまったノハナですが、最近はテレビで取り上げられてユーザー数が爆増しているとの話もあるので、Plannahともども頑張っていただきたいところです。

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