ソーシャルリクルーティング「Wantedly」は新サービス「CARD」で何を実現するのか


数年前から「名刺の代わりとなる」と銘打ったサービスが出たり消えたりしていますが、大企業の偉い人や普通のサラリーマンだけでなく、スタートアップの若者が初対面の相手と名刺交換しているところを見ると、やはりビジネスの世界から名刺が消えることは当分先のようです。

となると、「名刺の代わり」よりも、名刺管理方法を効率化したり、既存のSNSを活用し名刺情報に付加価値を与えるサービスが出てくるのは当然の流れかと。

そんなおり、ソーシャルリクルーティングサービスWantedlyのリリース予定新サービス「CARD」のティザーサイトが公開されました。

名刺管理サービスといえばSansanEightが頑張っているようなので、Wantedlyが「CARD」で何をしようとしているのか、少ない情報の中で妄想してみました。(僕自身、Wantedlyの関係者ではないので完全に推測です。ご了承ください。)

「魔法のような、名刺管理」とは何か

個人が使う前提で考えると、名刺管理サービスの課題は以下の3個くらいかなと思っています。

●情報の入力・整理が面倒
→毎日数人と名刺交換すると1ヶ月で数十枚。1年だと数百枚の名刺がたまる。
●情報の検索性がイマイチ
→「あいうえお」順でのソートが一般的。パッと思い出せないときは一覧から探すしかない。
●情報の更新性がない
→部署が変わったり、転職したりすると入力した情報は無駄になってしまう。

ちなみに、Eightは上記の課題を結構解決しています。(名刺管理サービスで一番大変なのは「ユーザーから名刺情報を取得すること」で、Eightはなんと人力オペレーションでカバーしている。)

CARDがそれを解決するのはすごいことだけど、それだけでは「魔法のような」とは感じないかなぁ。おそらく、Wantedlyが持っている企業DB、ユーザーの職歴、友達情報、受賞歴、興味関心などなどの既存資産をつかったサービスであるはず。名刺交換をした相手を深く知る事ができたり、理解することができるものだと素敵ですね。

このタイミングで新サービス「CARD」を出す目的はなんだろうか

サービスの詳細も明らかになっていないのに、サービスの目的を考えるのはまったくヤボな話ですが、おそらくソーシャルリクルーティングサービス「Wantedly」の掲載企業数とユーザー数増加が一番の大きな目的なんじゃないかと思っています。

最近増えているソーシャルリクルーティングサービスの中でWantedlyは大成功事例だと思っていますが、リクルーティング系のWEBサービスはマネタイズ難易度もそんなに高くないし、参入障壁も低め。新しいサービスがどんどん出てきている中で、ある程度のプレゼンスを持っているWantedlyがそれをおろそかにすることは考えにくいかなと思ったり。スタートアップが複数サービスにリソースを分散することで生じるマイナス効果って結構大きいと思っています。

Wantedlyの掲載企業を見ると、まだまだベンチャーやスタートアップが中心。彼らが目指す「シゴトでココロオドル人を増やす」ためには、大企業も含め色々なバリエーションがある企業を掲載した方がよいと思うのですよね。そのためにはリーチできていない層があるはずで、ブランド力の強化やマーケティングの力が必要なはずです。「CARD」が提供する機能や価値がそこを補填するのではないかなぁと思いますし、少なくとも大量の名刺情報をゲットできるので、人事担当へのアプローチや何かしらのマーケティングには活用できるかと思います。

また、採用サービスはリクルート、enジャパン、マイナビなど古豪が大きいマーケットを握っています。ソーシャルリクルーティングでそこを切り崩していける要素は十分にあると思うので、「CARD」はWantedly拡充のためのサービスではないかなと考えています。

その他気づいたこと・思ったこと

ティザーサイトが日本語、英語だけでなく「繁体字」にも対応している。
→中国の大部分で使われている「簡体字」ではなく、台湾で主に使われている「繁体字」。台湾に潜在ユーザーがいるのかな?

Storys.jpとかRettyとかQixilなんかの実名性サービスと組めば面白いのに。
→名刺交換した相手のストーリーやグルメ趣向やノウハウとか、そういうモノが知れたら素敵な気がする。

夏にローンチする予定らしいのでリリースを楽しみにしております。



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